こんにちは!店長の山田です。
先日、日テレTV 秘密のケンミンショーで海草が紹介されました。
大変反響があり、多数注文をいただき ありがとうございます。
ご注文いただきましたお客様におかれましては発送日数が
かかり大変ご迷惑をおかけいたしました。
今後ともよろしくお願いしたします。
またのご注文お待ちいたしております。
担当 山田
配送種別:
浜の知恵から生まれた自然食 暖流と寒流が出会う銚子の南端。長崎鼻一帯は、海の恵みが豊かな土地だ。その形からコンニャクとも羊かんとも形容される「ケーソー」の原料は、コトジツノマタと呼ばれる海藻。海藻が訛ってケーソーになった。収穫は初夏からお盆のころまで。潮がひいた浅いところは海女が腰まで浸かって刈る。海中の深いところは海士の出番。銚子では、きつい素潜りは男の仕事と決まっている。刈った海藻は、天日で干す。乾燥するにつれ、強烈な臭いが鼻をつく。 「広げてごみを選ってると、孫が嫌がるの。ところが煮詰めて固めると、あの磯の香りが戻ってくる。乾いた海藻は保存もきくし、昔の人の知恵は大したもんだよねぇ。」と海女の木村キミ子さん。 「手造り海藻」は、寒天状の中に海藻の芯が残ってコリッとした食感。味は無味に近いため、オカカやネギをのせ、わずかに醤油を垂らす。余計なあしらいはせず、海の恵みの味と香りを楽しむのが土地の食べ方だ。 海女さんも高齢化の時代。「でも、まだまだやれるよ。」とキミ子さん。海女さんたちの屈託のない笑顔が浜の伝統食支えている。 | ||
ひと口食べると、広がる懐かしさ 「手づくり海草」を作る加工所の朝は早い。5時ころから蒸気釜で湯を沸かす。原料の海草は、3ヶ月から半年乾燥したものを買い付けて使う。「銚子のクサ(海藻)は最高だね。中でも秋採りのクサは実が詰まっているから、海草になった時のコクが違う」と言うのは加工所の山田政孝さん。 加工所は、「手造り海草」を作り始めて60年になる。機械は新しくなったが、製法は昔と少しも変わらないという。乾いた海藻を海水で洗うと、たちまち眠りから覚めて、本来の赤紫色が甦る。それを湯のたぎる釜で煮詰める。「海草の食感はクサの炊き方で決まる。うちではお客さんの好みに合わせて、現在の固さに落ち着いたの。」炊き上がった海藻を柄杓ですくい、手早く木枠へ。すると、みるみる固まり、海草に変身していく。「昆布は『よろこぶ』と言って祝い事に使うでしょ。 クサも同じ。煮詰めて固めることを『寄せる』と言うの。客や富を引き寄せるからと、銚子では正月の食卓には縁起物として欠かせない食べ物と言われてますよ。」 「ケーソー」と呼ばれる手造り海草。百年前から愛され続けてきた郷土食は、いまも懐かしい土地の訛りと共に食卓にのぼっている。 | ||